空手には数え切れないほどの流派・団体があり、これに連動して競技ルールも星の数ほどあります。同じ空手なのに、そこにはまったく別物と言っていい体術が存在するのです。キックボクシングにも団体の違いによってルールの差はありますが、空手のそれとは比べものになりません。
ですので、ある流派での競技ルールが染みついている人が、別の流派の競技ルールで戦ったとき、ひじょうに戸惑うことがあります。
それがまさに僕です(笑)。
フルコンタクト空手ルール(手による顔面攻撃なし)に慣れすぎて、キックボクシングルールだと攻防の間合いがわからない。
センスのある一部の人は、「胸に打ってる拳を顔の位置に上げるだけ」と言うかもしれませんが、それが難題であることは、極真空手世界王者のフランシスコ・フィリォや同門のグラウベ・フェイトーザの試合を見ても明らかでしょう。極真トップクラスの彼らでさえ、つたないボクシングテクニックの隙をつかれて派手にぶっ飛ばされているのです。 黒澤浩樹なんかもその典型例ですね。
僕は、顔面攻撃を含む総合的な空手 (寝技など全局面的に対応できる空手) を理想としているので、そのあたりを学ばせてもらっているのですが、まあ、クセが抜けないですね。気づいたら慣れ親しんだ間合いで打ち合いをしてる(笑)。
経験がときに足かせになるとはよく聞きますが、まさに今それを体感しています。一度ゼロにならないとダメですね。
ゼロといえば、本当に当道場ではじめて武術をやるという方は、当然そうしたクセもなく、スポンジが水を吸収するがごとく成長されています。決して若くはない、アラサー・アラフォーの方でも、そのスタートは全然遅くないことを目の当たりにしています。
僕は指導者という立場ではありませんが、同じ道場で稽古する仲間が上達していく様を見るのは気持ちがいいものです。
自分も頑張ろう!と、あらためて思う先日の稽古でした。

投稿者プロフィール
- Web周り担当
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Web周りを担当しています。
フルコンタクト空手を10年以上やっていましたが、ぎゅっと凝縮すると3年くらいです(笑)。
中年太りと長年悩まされている首コリを解消するため、インナーマッスルとウエイトトレーニングに取り組み中。
職業はライター、漫画原作者、カメラマン。
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