物事に挑む際のコツは結果そのものではなく、「その行為によって得られるもの」をキチンと見極めておく事やなと考えています。

そうすれば結果がどうあれ、それに振り回されないと思うんですよね~☺️

今は、アスリートのインタビューなんかの「結果が全て」という言い方の影響なのか、ああいう風に言うのがカッコいいと思われる風潮がありますね。
でも、本当に結果が全てになってしまったらね、人は怖くてなかなか挑戦出来ませんよ、生存本能が危機感を感じますもん。

アスリート達がああいうのを真に受けてたらダメで、彼ら一流アスリートはトレーニングや練習ではちゃんとその真逆の部分のトレーニングもやってるんですよね~。

それは、「沢山の挑戦=失敗」を行う事で、今の自分は「どこまでが可能」で、「どこから失敗するのか?」
つまり、自分の本当の実力、自分の実像を把握するために、「自分の能力の限界値」を事前にちゃんと探ってある。

それをキチンと理解しているから、本番ではその範囲で、つまり「失敗しない範疇」=「確実に結果を出せる」範囲で動く事が出来る。

本当の意味で「自分を知っている」っていう事ですよね。

その事を「絶対に結果を出す」と表現している訳で、闇雲に頑張っている訳じゃない。

そして、その範囲が分かっているから、もう今の自分の力ではどう足掻いても絶対に勝ち目がないと判断した時にだけ、「失敗する可能性を分かった上でのムチャ」をする事もある。

そして、今の自分には出来ない事を出来る様になる為には、強度を上げる為のトレーニングが必要で、それっていわば失敗する事と同義であるとも言えるんですよね。

ウェイトトレーニングに例えると、「ある重量のバーベルが挙げられるかどうか?=結果」ではなくて、「挙げようとする」事によって「今まで自分にはなかった力がつく」っていう事。

自分の力を最大化するには、こういう負荷のかけ方が必要で、今の自分が出来る範囲をやっているとその範囲の外側には出られない。

今の自分の範囲を越えるトレーニングなので、すごくキツイけれどこれを行うと、今の自分の壁を越えられる。

だから、何かに挑戦する時には、

①「今、自分は結果を出さなければならないのか?」

あるいは
②「今、自分は力を付ける為のトレーニングをしているのか?」

ここの区別がキチンと出来てんとアカンのですよね~☺️

この①か②のどちらかで、取るべき行動が全く変わってくる。
真逆をする場合もある訳で。

結構、トレーニングの指導していると、ここの区別がなかなか出来てない人が多いんですよね。

フィジカルでもメンタルでも、これって基本的には同じやと思います。

投稿者プロフィール

岡本
岡本マーシャルアーツアカデミー代表・空手クラス担当
東京の大手フルコンタクト空手の道場で長年修行。
空手修行の一環としてボクシングやキックボクシングも学び、プロライセンス取得・試合も経験。
道場での指導の傍ら、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーとしても活動しています。
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