僕は、人間が目的を達成する為に必要な能力は三つあると思っています。

一つ目は、

・成果が出るまで諦めずにコツコツと努力を継続できるかどうか?

引用します。

二つ目に大事なのが、

・正しい方向へ向かっているのか?

自分の心のハンドルの向きを、正確に、客観的に判断出来る能力。自分を他人の目、あるいは神目線で見られる能力とも言えるかもしれません。

僕は24歳で有名な道場へ移籍するまで、この②が決定的に欠けていたんですよね。なのに自分では「自分は賢い」と勘違いしていた、実に「痛いヤツ」やったんですよ。仏教でいう「慢(思い上がり、勘違い)」の状態ですね・・・。

根性・猪突猛進が全て、みたいな「間違った極真精神」で自分で自分の体を壊しながら、頑張っていました・・・(涙)

名門道場の指導方針・稽古法を見た時は、もの凄いカルチャーショックでした。「それまで自分が信じていた世界観が土台から崩れ去っていく」という感じでした。

もう本当に大げさではなく、「洗脳が解けた」という感じでしたね。「目から鱗が落ちる」と同時に、「今まで自分は一体何をやっていたのか?」というショックも非常に大きかったです。

最後の三つ目は、

・環境を作る能力

この三つ目も、名門道場で教わったことでした。これは「他人の力を上手く借りられる」という部分も含みますが、他人や場所など、色んな意味で「自分の周囲に自分にとってベストの環境を作っていける能力」だと思います。

そのためには②と同じで、自分の現状での能力や性格を冷静に、客観的に捉える能力が必要で、それが無いと「自分の周囲に誰を配置し、どんな環境が自分にとって最善なのか」が判断出来ません。他の誰かにとってベストの環境が、自分にとっても最善とは言えないからです。

この能力は「若い時に、自分のメンター(精神的指導者)と言える人と出逢えるか?」で決まる部分が大きい様に感じます。そして、僕は24歳までは、この三つの内で、①しか持ってなかったんですよね。それでは何も達成出来るはずがない。竹やりでB29に立ち向かおうとしている様なもんですね。

気合い・根性は絶対に必要ですが、それだけではどうにもならない。それに気づいた時には、僕は空手を始めて既に9年間も経っていたんですよ・・・。

それでも、「気付けただけ、自分は恵まれている」、そう頭を切り換えて、そこから一から思考法を変えて、頑張りました。

9年掛かったかもしれないけど、いい先生や先輩方と、出会えたんだから、僕は幸せなんですよね。一生、これに気付けない人がほとんどですからね。

投稿者プロフィール

岡本
岡本マーシャルアーツアカデミー代表・空手クラス担当
東京の大手フルコンタクト空手の道場で長年修行。
空手修行の一環としてボクシングやキックボクシングも学び、プロライセンス取得・試合も経験。
道場での指導の傍ら、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーとしても活動しています。
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