イチロー選手の引退会見、とても良かったですが、特に印象に残ったのが子供達へのメッセージの部分でした。

あれは大人も同じですよね、本気で取り組むべきものが見つかっていない人、何か迷いのある人、そういった人全てへのメッセージやな~と思いました。

こんな感じの内容を言うてはりましたね。

「向いているかどうかではなく、本当に好きな事を見つけて欲しい。それがあれば、壁に立ち向かう事が出来る」

選択肢の多い現代に生きる人の迷いの大部分は、「可能性という名の迷い」やと思います。

「やったら出来そうかも?」「他に何か向いている事があるのかも?」という可能性にばかり気を取られてしまって、
「自分が本気で取り組める程 好きなのか?」「それに自分の情熱の全てを注ぎ込めるのか?」という視点が完全に抜けている事やと思うんですよね。

「出来るかどうか?可能性はどれ位あるか?」
それって結局のところ、他人からの評価を判断の基準にしている。

「結果が全て」と同じ思考。

その思考を選択すると、「出来なかったら価値がない、価値がゼロ」となってしまう。

上手くいかなかったという事も大切な経験値。失敗して傷ついた心の痛みだって、人生の貴重な宝物なのに。

人の評価を抜きにして、心の底から好きな事を選んで、その物事に取り組む時間がたまらなく幸せ。その時間こそがご褒美、宝物。

そう思えたら、その時点で既にその人は人生の勝者やと思うんですけど、常に他者の目を意識して比較の世界で生きていると、それが理解出来なくなってしまう。

それって他者の目、そして世間や社会の奴隷になった生き方やと思うんですよね。

そこから外れる。
「その価値観から離れた所に、人間の本当の幸せはあるんですよ」って事をイチロー選手は教えてくれてはるんやと思います。
「出来るかどうか」で取り組む事を選ぶのではなく、「本当に好き」な事を見つけてそれに取り組む。

本当に好きな事を見つけたら、それが壁になってくれる。好きな事だからこそ、壁となる。

嫌いな事やどうでもいい事、いくら世の中では価値があると言われている事でも、自分が好きでなければ本気では頑張れない。苦しくなったら放り出してしまう。
それでは、本当の壁にはならない。

絶対に乗り越えたい もの、何が何でも乗り越えたいもの、それこそが自分にとって大切な「乗り越えるべき壁」になちぇくれるんやと思うんですよね。

心の底から好きな事は譲れない、絶対に諦めたくないという気持ちが涌き出てくる。

だから、それを見つけて欲しい。それがあれば諦めない、強い自分になれる。

そういう事なんでしょうね。

そして、その頑張りは自分の為になるだけでなく、結果として他の人の役に立ったり、直接に役立つものではなくとも誰かに夢や勇気を与えたりするのだと思う。

自分が好きな事に一生懸命取り組む事が、人にエネルギーを与えるとしたら、それほど素敵で素晴らしいものはないと思います。

そんな幸せな生き方をしたいですね~😳

投稿者プロフィール

岡本
岡本マーシャルアーツアカデミー代表・空手クラス担当
東京の大手フルコンタクト空手の道場で長年修行。
空手修行の一環としてボクシングやキックボクシングも学び、プロライセンス取得・試合も経験。
道場での指導の傍ら、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーとしても活動しています。
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