人は群れの動物だから、脳は他者の目を意識する様に出来ている。それは必要だから在る機能で、存在する意味があるけれど、度が過ぎると他者の評価へ依存してしまう。
現代人で、この他者の評価から完全に自由という人は、ほとんどいない様に見える。本当に自分のやりたい事、それをやっていれば幸せ、充実している、という事を、他者の評価を全く気にせず、思い切りやれている人は まず居ない様な気がする。
いつも他人の目を気にし、どう評価されるだろう?とビクビクして、「誰の為の人生なのか?」が全く分からない様な生き方をしている人が多い様に思えるんですよね。
物心ついた頃から、常に他人との比較をされ続け、洗脳されてしまった結果がこれなのだと思う。こうなると、何が自分にとっての幸せなのか? 何があれば自分は人生に満足出来るのか? それが、自分自身で判断出来なってしまう。
学校の勉強や仕事のノウハウを覚える様な、暗記は出来るけれど、深い思考能力が育っていないから。だから、世間やメディアの伝える評価基準をクリアしようとし、どんどんその奴隷となっていく。
他者の評価を求める事は、自分自身の軸がないという事。
自分が自分を承認出来る基準が確立されていないから、常に他者による承認を求めてしまう。でも、そんな事をしていたら、いつまで経っても心が満たされる事はない。
他人の求める基準は人それぞれで、それを求めていたらキリがないのだから。まずは自分の生き方を決める、譲れない価値観を確立し、自分で自分を承認出来る様になる事。そうすれば、他人への依存が無くなり、逆に他人との関係が上手くいくのだと思う。
結局のところ、自分を認めるのは自分自身。他の誰でもないのだ。自分自身で自分の生き方、自分の人生をコントロール出来る事、それは自分の内面と上手く付き合えるという事だと思うけれど、それが出来て初めて他者との関係が上手く運べる様になるのだと思うんですよね。
投稿者プロフィール

- マーシャルアーツアカデミー代表・空手クラス担当
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東京の大手フルコンタクト空手の道場で長年修行。
空手修行の一環としてボクシングやキックボクシングも学び、プロライセンス取得・試合も経験。
道場での指導の傍ら、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーとしても活動しています。
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