人は物事が自分の思い通りになる事を望むけれど、本当に全ての物事が思い通りにったとしたら本当は何も楽しくないはずなんですよね。
漫画や映画の主人公が、何の苦労も努力もせずに、最初から並外れた能力を持っていて起こる出来事を何の苦もなく解決していく、そんなストーリーを見て楽しいだろうか?
同様に、何事も簡単に出来る、未来の全てが見える、そんな神や予知能力者の様な能力が自分に与えられていたとして、そんな状態で物事に取り組んで面白いか、ワクワクするのか?
何かに取り組む際に、前もって正しい答え、とるべき方法が、予め全て分かっている。
実際にそんな状況に置かれたらほとんどの人が「これじゃ、やる意味がないじゃないか!」と訴えるはず。
だってそんな状況って、面白くも何ともないですよね。
人生はクイズやゲームと同じで、答えや正しいやり方が分からない状況でやるからこそ楽しめる。
分からない状況、上手く出来ない状況を楽しむのが、この三次元世界の存在する意味。
「どうやったらええんやろ~?」と仲間とワイワイ言い合いながら楽しむのが、人生の醍醐味。
せっかくこの世に生れたのだから、答えが分からないクイズやゲームを一生懸命に「楽しむ」のが、あえて言うなら「正しい生き方」なのだと思う。「正しい楽しみ方」ですかね。
今、自分の人生で何か壁に当たっていたり、上手くいかない、何か面白くない、そんな想いがある時、その理由は「正解を求める人生」を送っているからなんですよね。
正解を求めるから、ワクワクしないんですよね。
分からない、出来ない問題をウンウンと唸って考え、試行錯誤しながらチャレンジしていくのが人生の面白さなのに、カンニングしてでも正解を答えようとしているみたいなもん。
人生というゲームの意味は、「正解を出す」事じゃない。
大切な事は、そのクイズやゲームが「出来るかどうか?」ではなく、その問題をクリアするまでの「”過程”を思い存分に楽しんでいるかどうか?」。
「難問を楽しむ」姿勢を思い出したなら、その瞬間 人生は苦難からワクワクする冒険活劇に変化するんですよね。
投稿者プロフィール

- マーシャルアーツアカデミー代表・空手クラス担当
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東京の大手フルコンタクト空手の道場で長年修行。
空手修行の一環としてボクシングやキックボクシングも学び、プロライセンス取得・試合も経験。
道場での指導の傍ら、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーとしても活動しています。
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