先日、ブラジリアン柔術の試合に出場しました。

とんでもない事に試合の二日前に背中の肉離れをすしてしまい、直前まで出るかどうかを悩むという事態になってしまいました。

その試合が、「基本的に申込後のキャンセルは今後 同じ所属道場からの選手の出場をお断りする可能性があります」という事だった為(恐らく適当に申し込んで、やっぱりキャンセルみたいな無責任な事があったんでしょうね~)、試合当日直前まで様子を見てどうしても無理なら仕方ないけど、多少の無理なら出場しようと決めました。

もう一つ、トレーナーとしても自分の身をもって知りたい事があったのも大きな理由でした。

直前までのコンディショニングでどれだけ回復させられるか? 怪我をしていても、本番でアドレナリンが出た時にどれくらい痛みを感じなくなるのか?動ける状態になるのか?

自分自身の経験上では、空手やボクシングの試合では肋骨が折れていても、試合時の異常な興奮状態というのは意外に動けるものなんですよね~。 勿論、折れ方にもよるので、痛みが凄くて全く動けない時もあれば、痛いけれどわりと動ける時があります。

組技格闘技は、打撃系の瞬発的な動きと違ってグッと力を入れている時間が長いというか、筋持久力的な体の使い方なのでどうなんだろう?そういうのって実際に自分でやってみないと分からないので経験してみたかったのです。

それに何より、稽古の時と本番ではやはり全く違うものがある。やってる事は同じだけど、試合という本番だからこそ学べるものがあります。 試合という結果がかかっている本番では、相手もアドレナリンが思い切り出て本気で襲いかかって来る。

そういう、言わば敵に襲われる、身の危険に曝された時だからこそ、稽古時とは桁違いの量のアドレナリンが分泌されるのではないか? 恐らく道場での痛みの感じ方と、試合本番での痛みの感じ方は全く違うはずだろう。

背中はかなり痛いけど、でもそれが体で分かるかもしれないという楽しみもあるという変な状態で、試合当日を迎えました。 (続く)

投稿者プロフィール

岡本
岡本マーシャルアーツアカデミー代表・空手クラス担当
東京の大手フルコンタクト空手の道場で長年修行。
空手修行の一環としてボクシングやキックボクシングも学び、プロライセンス取得・試合も経験。
道場での指導の傍ら、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーとしても活動しています。
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